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文章を書くうえで重要なこと。

友達とのライン、SNS、仕事のメール、プレゼン資料。。。

「うーん、文章って難しいよなあ。」

 

仕事以外にも、実はあらゆるところで文章は必要とされています。

また昨今は、自分自身の情報を全世界に向けていとも容易く発信できる時代。

そんな現代において、文章力、文章整理力はもはや必須かつ最も重要なスキルの一つのように思います。

 

しかしそれほど重要なスキルにもかかわらず、社会に出てからは、文章を学び、教わり、ダメ出しされるような機会はほとんどありません。

日頃から自ら進んで読書をし、綺麗な日本語を扱える人と、そうでない人の差はどんどん開いていくばかり。

大事な時に違和感と誤用が目立つ文章を書いて赤恥をかかなくて済むように、自分の文章を書くトレーニングのためにも、文章を書く上で重要なことを整理したいと思います。

(以下偉そうな持論が続きますが、僕自身それほど文章に自信があるわけではないので、お手柔らかに・・・。)

 

文章を学ぶ方法、ツールとしては、本が一般的ですね。

その中でも名文と言われるものに多く触れた方がよいのは言わずもがな。

本に書いていあることからだけでは得られない、様々なメディアの言い回しに触れましょう。

雑誌のインタビュー記事、CMのキャッチコピー、レストランの店員さんの言葉遣い、お笑い芸人さんのツッコミのフレーズ・・・

たくさんの引き出しをインプットしておくことが重要です。

(僕は素敵だな、この切り口は新しいな、と感じた文章や言葉をEvernoteに溜めています。)

 

優れた言い回しは、ひらめきや思いつきなんかで生まれるわけではありません。

過去の経験、体験....読んだものの「記憶」の再構築。

だからこそ、良文に数多く触れ、同時に駄文・悪文の例もストックしておくべきです。

 

その文がなぜ、稚拙・浅はか・読みづらい・違和感があると思われるのか、

理由を探って、「NG文章のルール」を自分に持っておくべきです。

そうすれば、「ここはあえて文章を崩すところだ」と正当な理由を持って例外を採用できるし、よほどのことでない限り「日本語がおかしい」という指摘は受けないはずです。

 

日本語として正しい文章というと、新聞や専門書で出てくるような難しい言葉を想像しがちですが、難しい言葉を使うのが優れた文章というわけではありません。

正しくわかりやすい文章を書くためには以下を使わないよう気をつける必要があります。

 

・難しい言葉、知らない言葉

カタカナ語の多用(エビデンス、スキーム、コミットなど・・・)

・専門用語、業界用語

 

いずれも、同じ目線・レベル・職業の人なら通用すると思いますが、

多くの人が読むものには不適切ですし不親切です。

知らない言葉を連発されると、聞き手は「優秀な人だ」と言うより、

「バカにされて不快」「気遣いのできない人」「自慢気でうんざり」と感じてしまいます。

そんな経験はありませんか?

(ターゲットを絞ったものならあえて使う場合もありますが)

 

専門書や、専門家のご意見、頭の良い人の言葉ほどとっつきづらいと感じるのはこれが原因だと思います。

※この場合の頭の良い人は「専門的な勉強ができる人」という意味で、本当に頭の良い人は聞き手に合わせて話し方を変える技術と気遣いを持ち合わせていると思います。

 

なので本当は、言葉を伝えるためには

・誰でもわかる平易な文章で

・誰もがわかる名詞を使用して

 

文章を組み立てなくてはならないのです。

ドヤるために業界用語をバンバン使って早口でまくしたてるなんてのは以ての外です。

(僕自身もECとかバズとかコンセンサスとかすごく使うので気をつけたいです・・・

ちなみにドヤるとは「自分がいかに優れているか、誇らしげに振る舞う」みたいな意味です。これは説明しなくていいか。)

 

次に、重要なのが「書くこと」

新人コピーライターは、訓練として1日で100本のコピーを書かされることもあるそうです。

当たり前ですが、文章は書かなければ残りません。

文章として可視化されなければ、何が悪いのか判断ができません。

過去に書いたメールやブログを見返して、「あれ?なんか日本語変だな?」と思った経験のある方も多いと思います。

そうです。

ログとして残しておくことにより、第三者的な目で自分にフィードバックを返すことができるのです。

と言っても「うげぇええええええええ!なにこれめっちゃはずぅうううううううう!」

っていう精神的拷問なことがほとんどですけどね。

ハートも強くなって一石二鳥です。

 

見返すことで、自分の文章・文体のクセ、を客観的に批判することができます。

そして学術的根拠があるわけではないですが、文章は他人に読まれてこそ、うまくなるのだと思います。(バクマンでも言ってた気がする!)

やはり上達には反復的な練習と、他人の感想が欠かせません。

ノートや日記にしたためておくのも良いですが、どうせなら多くの人に見てもらいましょう。

(批判を受ける覚悟ができない人は、とりあえず数人に意見を求めるところから始めるといいと思います)

 

文章を形として残す、アウトプットするのにオススメしたいのが、ブログです。

冒頭でトレーニングと表現したように、このブログもほぼその一環で書いています。

ブログを書いていると、人目にさらされることで自然と「見られる文章」を意識して書くようになり、伝わらない表現をしないように心がけるようになります。

そして、いつどの時期に何を見て・何を感じたのか、をすぐに引き出すことができます。

時系列順に追っていくと、恥ずかしいノリの痛い自己満日記に遭遇して内臓吐きそうになることもありますが、きっと文章が上達していることに気づくのではないかと思います。

考えながら書くことで頭の中の整理にもなりますし、ストレス解消にもなります。

おすすめです。

 

ライターを目指す人であれば、Twitterもとても有効なツールです。

Webでも出版物でも、特に雑誌はレイアウト上文字数が決まっていますから、141文字の限られた文字数で強い言葉を作るという制限のあるツイッターはいい訓練になると思います。

 

あと個人的におすすめなのが、大喜利アプリ。

写真を見て一言おもしろいことを言う「ボケて」

ボケて(bokete) - 写真で一言ボケるウェブサービス

なんかが有名ですね。

これは思考能力と発想力、情報整理力、伝える力が総合的に鍛えられると思います。

優れた芸人さんって、大喜利おもしろいですもんね。

少ない言葉で背景にある物語を想像させ、笑いに変える。

コピーライター向きの能力ではありますが、ぜひ試してみてもらいたいなと。

ただ、スベるとすっごく泣きたくなります。

 

最後に言いたかったことをまとめます。

 

■まとめ

・誰にでもわかる言葉を使おう

・良質な文章と悪文をインプットして、NG表現をストックしておこう

・文章はとにかく書く!書く!

・自分の文章を振り返り、客観的に批判しよう

・多くの人に見せて感想をもらおう

 

以上、僕が考えていた「文章を書く上で重要なこと」です。

まだまだ他にも文章上達のコツはあると思いますが、文章は誰でも書けるからこそ、小手先のテクニックではなく、日々の積み重ねがモノをいうと思います。

すぐに使えるテクニックを求めている方には全く役に立たないですが・・・

このエントリが、明日からの資料作成やメールを書くのに何かしらお役に立てると幸いです。